「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居は、堪え難き事なり。」
と、最初から何事かとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、この文章は、兼好法師(卜部兼好)が鎌倉時代末期(14世紀前半)に書いた『徒然草(つれづれぐさ)』の一文です。
現代でいうところのエッセイという感じですかね。
吉田兼好が現代の職業ではエッセイストというのも・・・。
で、その内容ですが、下記の通りになります。
「家の作り・構造は、夏向けを基本とするのが良い。冬はどんな場所にも住むことができる。しかし、夏の暑い時期は、暑さを凌げない悪い住居に住むのは耐えがたいことである。」
鎌倉時代に生きた吉田兼好が、家造りに関する意見を述べていたのですね。
要するに、夏に涼しい家がベストとのご意見のようです。
本当に、冬はどこでもいいのかという疑問はありますけど、私なりに解釈しますと、「断熱性能を高めなさい」と言うことになりましょうかね。
というわけで、先達の教えに従い高断熱住宅を推進していきたいと思いました。
これが言いたいがための「徒然草」でした。
エコマテリアル事業部 加山