こんにちは
チームアイネックス リニューアル事業部 市川です。
今回は半年ほど前に施工した社屋植栽に続き、
第2弾としてハウジングネクスト湘南店 店舗前植栽を施工しました。
例のごとく、まずはビフォーアフターをどうぞ。
施工前
施工後
今回の植栽はハウジング牧田さんの意向を受け、
手入れの少なくて済むもの
シンプルで余計なものは無し
且つ店舗の雰囲気を壊さない洗練されたもの
という要望のものでした。
店舗前には土はなく、植栽はプランターで行わなければならず、
店の前の路面は非常に荒れている状態でした。
予算を抑えていかに綺麗に見せるかが思案のしどころでした。
プランターの植栽となると、綺麗にセンス良く見せるのはなかなか
難しいのですが、ここは商品のセレクトが胆だなと思い、少々高くついても
プランターに妥協はできないと、ハイセンスガーデンアイテムを扱う
‘オンリーワン’の商材を選びました。
植栽も入れる器次第で見え方が格段に変わってきます。
ハウジングの店舗内はセンス良くまとまっているので、それを壊さないことが
重要でした。プラスチック製品などを使うと一気に印象が崩れてしまいます。
今回列植されている。トクサは一見純和風の庭園などにしか使えないような
モノですが、最近では白壁の前に透かすように植える事で洋風の建物にもマッチした
使い方も見られるようになりました。今回も色々提案した中で、牧田さんには
この植物が琴線に触れたのでしょうか。すぐにこれで行こうと決まりました。
ちなみにトクサのトは砥石のトで刃物のさびなどはこれを水につけてこするときれいに取れたりします。
実際に昔はこれで刃を研いだかどうかはわかりませんが、名前の由来というのは面白いですね。
植物がこれに決まった事で、今回のテーマはとことん削ぎ落としたシンプルなもの、 そして店内の雰囲気も考えると透明観がテーマだなと思いました。メインの樹木のプランターは、風が強く吹くとのことで
よくある素焼きの下が細くなっているものを避け、どっしりとしっかりとした白い角鉢にしました。
白は店舗の白に合わせたコーディネイトですね。
樹木は香りアカシアスペクタビリス(いわゆるミモザの一種、3月に黄花の咲く植物)です。
本当はホップブッシュブルブレアという、葉の色が季節により変わっていく、最近よく出回っている中木を選んでおりましたが、植物の購入の際に、実物を見てみると
美しい樹形のものが少なく、他に何かいい樹形のモノはないかなと探っていいたら、 私を買ってと香りアカシアの声がしたので、熟考した挙句、こちらに急遽変更しました。
形が良く、透明観というテーマにぴったりでした。もちろん店舗にもよく合います。
あとは、凸凹の路面。
ウッドデッキを使用したり、タイルを張ったりとお金と時間をかければきれいになりますが、そこはうまく低予算で出来るものという事で、枠を作って得意の砂利敷に。 あら簡単。
でも砂利にもこだわり、その辺の安物ブリック類ではせっかくの質感が損なわれるので
英国コッツウォルトの艶消しオフホワイトにしました。
まぁ興味のない人には何の事やらという内容ですが、シンプルに作っていてもそれなりに考えなければいいものは出来ません。ちょっとしたこだわりが全体の質感を上げるのだと思います。
色々な要素を盛り込んだ本社社屋植栽とは対照的に、今回はいかに削ぎ落として、落ち着いた雰囲気を出せるかというのが課題でしたが、以前の店前の印象をガラリと変える事には成功したのではないでしょうか。
0から1を作り出すのは大変ですが、これからもいいものをたくさん取り入れ、いいものを選べる感覚を磨いて、必要とされる場面に力を発揮出来るように常にアンテナをはっていこうと思います。
植栽に協力いただいたハウジングネクストの田村さんありがとうございました。
ちなみに植えつけはほとんど田村さんにやっていただきました。