皆さんこんばんは、チームアイネックス・営業企画室の天野です。
遅ればせながら、9月9日に世田谷営業所が開所致しました!
近所をお立ち寄りの際は是非遊びにお越しくださいませ。
また、開所にあたり沢山のお花をいただき、誠に有難うございました。
改めて御礼申し上げます。
さて、今日は久しぶりに塗装のお話しでも。
元々私が建築業界に入って最初に覚えたジャンルは、外壁に使う塗装・塗料(更にその中でも
ニッチなジャンルでしたが)なのですが、
どちらかと言えば新築現場に絡むことが多く、既築のリフォーム現場に立ち会うことは稀でした。
塗料は永遠に保つものでは無いですので、当然に「経年で劣化」します。
じゃあ実際に劣化すると具体的にどういった状態になるのか。
リニューアルの現場調査にくっ付いて行くと、その状態を目の当たりにすることも多く、色々と
勉強になります。以下実例。
1.ピンホール
塗膜の表面に小さな穴がブツブツと発生した状態。
蓮画像とか苦手なもので、あまり見ていて気持ちの良いものではない不具合です。
ローラー塗りの際に塗膜に空気の泡(気泡)を入れてしまい、それが後で割れたりするとこう
なります。(他にも発生原因はありますが)
2.膨れ
塗膜に内側から膨れが生じている状態。
施工不良もしくは躯体そのものを原因とする不具合です。
ピンホールは塗膜に空気を巻き込んだ結果発生するのに対し、膨れは塗膜表面の下に入り
込んだ“水”が原因で発生します。
太陽光や気温変化で温められた水が蒸発して“気体”に変わると体積が大きくなり、それが表面を
押し上げて膨れを生み出します。
「施工時に乾燥不足で水分を残してしまった」ケースもあれば、
「施工後何処からか水が入り込んでしまった」ケースもあります。(今回は後者でした)
割った瞬間に水がドバァっと流れてきたら、かなりの危険信号です。
3.剥がれ
塗膜が日焼けした肌みたいにめくれる状態。
これも施工不良が原因で発生することの多い不具合です。
特に塗り替え後、元の塗膜と新規の塗膜の相性が良くなかったり、仮に良かったとしても2つを
接着させる下塗材(シーラー)のチョイスや施工が悪かったりするとこうなります。
素地が見えている=人間で言えば筋肉や骨が見えている状態に等しいため、早急に何とか
しなければいけません。
こうして並べてみると、経年劣化と言うより施工不良に依るモノが多い気がしないでもないですが。
現実問題として、塗装は塗布後すぐに異常が出ません。
何年か経過して初めて目視で確認できるレベルの異常が発生するため、広い意味では“経年劣化”と
言えるのでしょうが。
天候や立地、施工時の状況によってこの手の異常発生確率も大きく左右されるのも厄介な点です。
対策として言えるのは「雨天時、湿気の高い時期は施工を避ける」。
(塗装に限った話ではありませんが)これが一番だと思います。
これから塗り替えを検討される方の御参考になれば。
営業企画室 天野