社屋外構植栽

こんにちは。チームアイネックス リニューアル事業部 市川です。

今回は社屋外構植栽のリニューアルの事を少々書かせていただきます。
物事を伝えるときは結論から述べよ。
といいますから、まずはリニューアル事業部得意のビフォー/アフターをどうぞ。
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今まで居た元の植物もすべて使って、何とかうまく納まりました。

普通の企業系の外構植栽はついでに植栽とか、とりあえず緑でうめておけ、程度のものですが、今回は少し
小奇麗にという要望がありましたので、少しだけアイテムを入れ、雰囲気がでるようにしました。

庭を造るに当たっては、いきなり白紙に絵を描くというのは難しいので、ある程度テーマを決めます。
テーマも何種類かを組み合わせて、一つのモノにしていきます。
まずはジャンルですね。洋風、和風、イングリッシュガーデンやモダン、ナチュラル。人の好みにより
または建物に合わせた形で色々と分かれます。
今回はオープンナチュラル庭園という感じでしょうか。
次に色。先週の朝礼の際に少し触れましたが、アイネックスの黄緑をイメージした明るい葉の植物を
選びました。
 植物なんてみんな黄緑じゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、緑にも色々な種類があります。
濃い緑や、緑の中に斑(’フ’白いライン)が入ったもの。赤に近い葉や、銀白色、青緑色のものもあります。
単なる’緑’というもの一括りにはできないのです。
今回は斑入り(フイリ)の葉のものを多く使い、午前中は日陰になってしまう花壇を明るく見せるとともに
アイネックスカラーに近い黄緑色観を演出しました。
また花壇が2つに分かれているので、2種のものをイメージし、厚木エリアの自然の文化として
向かって左側は大山丹沢の山を、向かって右側は湘南の海を、さらに左は男性の荒々しさ、右は女性の繊細さを。
なんてそこまでの表現はできているとは思いませんが、なんとなくそんな感じを醸し出せたかなぐらいですか。
その他、朝礼でも述べました、砂利の部分を使った末広がり―会社が広がり発展していく事を願い
地被植物たちの混植―個性ある人たちが集まりひとつの絵になる(力になる)現在のアイネックスの面々のように。
コンセプトとしてはこんな感じでしょうか。

 興味ない事かもしれませんが、技術面では、飾りフェンスを設置しました。施工中「何?この柵」という質問が
何度かあったので…
 その効果を述べますと、まずは平ぺったい花壇に立体感をもたらします。そしてその奥側が透けて見える事で、
狭い庭に奥行きをもたらせます。「その向こうに何かある」という見えない感覚をDNAに訴える効果があります。
古来日本人の心には、その奥ゆかしさというものをDNAに持っています。あけっぴろげに全部が見えるより、
少し隠ぺい部がある方が見ているものの興味を掻き立てるという感じです。ある外国のガーデニングオリンピック
のような催し物があった際には、その感覚は外国人には受け入れられなかったようですが… 
午後になると花壇にも日が差してきますが、その柵の板面や椅子の座面に木漏れ日が演出されます。
 そんなちょっとしたことで嵐のような仕事の日々にほんの一瞬でも安らぎを与える事ができるのであれば、
この庭の価値も上がるのではないでしょうか。
医療の分野でも園芸療法という療養法が確立してきています。精神衛生面でも、植物は役に立っていますからね。 

 あと花壇は絵画ではありません。日々成長や変化があります。ちょっと視点をズームしてみると季節や成長の
変化を楽しむことができます。
 幹線道路脇にある花壇で、さらに西日の当たる場所なので、植物にとってそこは過酷な環境です。
そんな中で必死で生きて根を張ろうと頑張っている植物を見てあげてください。きっとそのエネルギーを
感じ取れるはずです。

 この下の写真はルリヤナギという青く可憐な花を咲かせる美しい植物です。一週間前は、まだ芽が出ていない幹だけの
状態でしたが、昨日の段階でかなり葉が出てきました。次回のブログで花を紹介できればいいですね。
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これは新種の西洋アジサイ’アナベル’です。そろそろ咲くころですね。ここ2~3年で普及しはじめたピンク種です。
玄関横で来訪されるお客様を迎えてもらいます。
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以上、解説としてはこんなところでしょうか。
見えるもの、見えないもの、色々なものがこの花壇には詰まっています。

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