こんにちは、㈱アイネックス 事業部統括 鈴木です。
先日の大雪以来弊社スタッフブログでも雪の話題で賑わっていますが
私がこの業界に“足をいれた”当時は台風や大雪等の災害が起きた
後には建物のいろいろな個所が壊れての修繕工事が非常に多く
材料自体が間に合わなくなるという状況がちょくちょく起きていた記憶
があります。
その中で最近見かけなくなった商材で修繕工事が減ったのが物置や
庇の屋根に多く使われていた「塩ビ波板」ですかね。
一般の方には馴染みが薄く “なんだそれ?” かもしれませんが
水色っぽい色で物置とかの屋根に多く使われていた波板です
因みに私の前の世代の方に聞くと昔はグリーンとか濃いブルーが
主流だったそうです
「波板」と言いますと「鉄板(トタン・ブリキ)」の素材で出来た物も
有りますね。なんとなく普通にトタン・ブリキと書きましたが現在では
殆ど“死語”に近いですかね。
厳密に言うと戸建の住宅で使用されるのは「鉄板」では無くて
「カラー鋼板」と言われる物ですがその話は又、後日と云う事で。
さて話を「塩ビ波板」に戻します
何故最近その波板の修繕工事が減ったのかと言いますと
現在はその殆どが「塩ビ」では無く「ポリカ」という素材で出来た商品に
変わってしまった為減ったという訳です。
ポリカの衝撃強度は、硬質塩化ビニルの約20倍という
プラスチック材料中最高クラスの耐衝撃強度があるそうです
紫外線による劣化にも非常に強く「塩ビ」製ですと5年位経てば変色が
始まり、10年経てば少し力を加えれば割れてしまう程パキパキに
なっていました
このように高い衝撃強度や紫外線の劣化に強いという事で防災、防盗、
防護などが必要とされる所に多く採用される様になっていきました。
「ポリカ」が一般的に普及してきたのは10数年前位前だと思います
当時は画期的な商品への移行という事で結構話題にはなりましが
今では「ポリカ」製と云うのが余りにも普通になってしまい以前の
事などすっかり忘れていました
この様に皆さんがお気づきにならない所で住宅に使われている商材も
日々進化しています。
たしかに古い物で良い物も沢山ありますが目を引く良い商品が発売
されましたら早めにご提案させて頂きます
まぁ今回の話は新しい商品の話ではありませんでしたが
あ・し・か・ら・ず。
事業部統括 鈴木典人