みなさん、こんにちは。エコマテリアル事業部の加山です。
今回は、エコ塗料の自然塗料についてお話します。
自然塗料というと、ご存じの方はともかく、聞いただけだと何の事だかわかりませんよね。
自然と塗料という組み合わせが自然と相反するような工業製品である塗料と一緒になって意味が分からないですよね。
これは、植物油をベースに作られた木材保護塗料の種類なのです。
要するに、塗布対象物である木材と同源である植物に由来する成分を主とした塗料という意味です。
化学製品ではなく、ひまわり油、あざみ油などの植物油を使用しているので、シックハウス対策に効果的なエコ塗料として普及しました。
当然、化学物質を含まないとうことで注目されましたが、本来の「木材の保護」という意味でも大きな効果があると言われており、水性ではなく木材と同源の植物油で作られているので木材に浸透しやすいという利点があります。
また、ペンキのように木の表面に塗膜を形成せず木に含浸し一体化するので、木材の伸縮や調湿作用を妨げない効果も期待できます。
これまでは、フローリングなどにはウレタン塗装やニスなどで仕上げるケースがほとんどでしたが、
これでは、せっかくのフローリングもプラスチックで保護された状態と変わらなくなってしまいます。
自然塗料は、木の素材感や香りを損なうことなく木材を保護できるので、無垢材を使用したフローリングなどに使用され、素足で過ごされるケースが多いようです。
この自然塗料、ドイツ製品が圧倒的に多く、さすが環境先進国というところでしょうか。
これらの多くのメーカーは、安全性ありきではなく、木にとって何がいいものなのかと考えたとき植物油を使用するのがベストと判断し、安全・エコというのは結果だと説明しています。
本来の「木を保護する」という役目に主眼を置いていることはさすがですよね。
この点、多くの建築資材を製造する日本メーカーにも考えてほしいですよね。
多くの場合、本末転倒というか、エコありきで本来の建築資材という役割を疎かにしている製品をみると残念に思います。
製品名をみればわかりますよね、「なんとかエコ」、「エコなんとか」なんて。
エコマテリアル事業部 加山