こんばんは、エコマテリアル事業部の加山です。
今回は、エコと言う名のエゴについてのお話です。
最近は、住宅に使用する様々な建材も「自然素材」や「天然由来成分を配合しています」などと言っている建材も多く見かけるようになりました。
が、しかしです。
ここで考えなければならないのが、本当に自然素材が住宅の建材として適切なのかということです。
建材は、住宅を構成する重要なパーツであり、自然素材だろうがなんであろうが、本来の役割を果たすことが最も重要なはずです。
また、自然素材が、本当に環境に良いのかという点も考えるべきです。
当社では、吹付けウレタン断熱工事を行っていますが、断熱材にも天然素材やエコを謳った製品があります。
例えば、羊毛を使用した断熱材がありますが、羊毛=エコという簡単な話ではないようです。
というのも、この断熱材に使用する羊毛は害虫に食害されやすく、防虫と難燃のために、ホウ酸などで処理されたものがあります。これでは、安全性に疑問が付きますね。
そして、海外の羊毛の産地では、過放牧、森林破壊、土壌流出などの環境破壊の問題が出てきているそうです。これでは、エコになりません。
一度、建材に限らず当たり前になっていることを疑ってみることも必要なんでしょうね。
イメージだけで判断してはいけないということです。
そこで、こんな本をご紹介します。
「偽善エコロジー」(武田邦彦氏 著)